
【痛み】の原因はどこからくると思いますか?
よく「姿勢が悪いから」や「運動部不足だから」、「関節が変形しているから」「高齢だから」などといった事による原因や「ヘルニアになりかかっている」「脊柱管狭窄症があるから」などといった事を指摘され、この事が原因であると言われることが多くあると思いますが、まったく間違えとは言いませんが本当にそれだけでしょうか?
なかには「姿勢は気を付けている」や「筋力トレーニングや運動もしているのに」と思っている方も多くいると思います。
ではなぜ痛みがでてくるのか?
その原因は体を動かすもの、つまり関節を動かすものが強く関与していると思っています。
それはつまり筋、筋膜によるものがほとんどなのです。
ですが【痛み】がある方でマッサージや筋膜リリース、電気療法や姿勢矯正や様々な療法、治療を筋肉に行っているが変わらないと思っている方がいると思います。
それはなぜかというと
人は【使いすぎている筋】と【使われていない筋】があるからです。
【使いすぎている筋】は必要以上に筋の収縮を起こし、筋に筋スパズム(自分の意志で緩めることができない)が起きたり、反復動作や同一姿勢を長時間行うことで筋内部に硬結が起こりうっ血じょうたいとなり血行不良をおこし最終的には局所的、漠然的な痛みとなって出てきてしまいます。
【使われていない筋】は体、関節を支えることや動かすことが難しくなり拮抗する筋へ過剰なストレスを与えてしまいます。また筋力の低下によって正しい姿勢がとれず、体が筋力の強い方へと引っ張らていき本来の動きとは異なる動きや捻じれを生じさせてしまい、そのことによって体を痛めることがあります。
このように
①【使いすぎている筋】はしっかり緩めることや治療することにより筋の状態を回復させること。
➁【使われていない筋】は使えるように鍛えてあげて、本来の動きを取り戻し骨格が正しい位置で使えるようにすること
が重要となります。
例えば
変形性膝関節症では、関節軟骨がすり減り骨同士がぶつかり合い
骨をすり潰すように変形をおこし曲げ伸ばしや歩行が痛くて出来
ない状態となるのがこの変形性の症状ですが、なかには骨の変形
が認められるが痛みをあまり感じない人がいます。
この痛みを感じない人は臨床上、正しい位置で関節が動いている
人が多く筋力のバランスが安定しているからです。膝関節は曲げ
る、伸ばすといった1方向性の関節です。しかし、その曲げる伸ばすときに若干捻じれも加わりますがその角度はわずかな動きであるために、それ以上の角度で捻じれが加わった際に膝を痛めることが多くあります。この捻じれが正常範囲内での動きあれば膝の変形を起こしていたとしても痛みが出ることはあまりないのです。
特に膝が外方向へ出てしまう人はそれだけで必要以上の捻じれなどを加えてしまい膝を痛めるケースが高くなってしまいます。
その膝が外方向へ出てしまう人は外側の筋肉が【使いすぎている筋】で内側の筋肉が【使われていない筋】となります。それ以外にも股関節や足関節に関与する筋も大いに関係していますが、これらの筋を治療、鍛えることにより正常な骨、関節の位置や可動性を取り戻し痛みの改善を行うことができるのです。
【痺れ】はどうして出ると思いますか?
痺れの疾病として思い浮かべるのは
胸郭出口症候群
坐骨神経痛
頸・腰椎ヘルニア
脊柱管狭窄症
ではないかと思います。これらの疾病は脊髄神経や末梢神経が軟部組織や骨などによって圧迫されて神経支配領域に痺れや痛みを発症させてしまうものや血管が圧迫されることによりうっ血状態となり痺れや痛みとなり、動きや筋力低下を引き起こし日常生活が困難となってしまうものとなります。なかには症状がひどくなり手術を余儀なくされるケースもあります。
このように関節軟骨が押しつぶれてしまうものや靭帯などが硬化し骨化してしまうもの、骨が変形してしまうことによって神経を圧迫してしまうことが原因とされていますが、【痛み】でご紹介したように変形や圧迫などを起こしていても痺れが出る人と出ない人がいます。
この痺れも体のアライメントが崩れてしまって症状が出てしまうことが多くあり、そのアライメントを崩す要因となってしまうのも【使いすぎている筋】と【使われていない筋】による影響があるからです。
例えば
脊柱管狭窄症では、脊髄が通る脊柱管と呼ばれる通路が軟部組織などによって
神経が圧迫されて痛みや痺れなどの症状が出てしまいますが、過剰な組織の圧
迫(組織の骨化や肥大によるもの)以外のものであれば症状は改善することが
あります。なぜなら筋肉による姿勢不良を起こし、背骨(脊椎)が階段状にア
ライメントをずらし、その影響によって痺れが出てしまうことがあります。
これ以外にも股関節の屈曲固縮によって上半身が前傾姿勢となり、これに加え
て体を起こそうとする筋肉が過剰に働くことによって反り腰を作る状態となり
痺れや痛みを引き起こしてしまいます。
これらは上半身を起こす筋肉と股関節を曲げるための筋肉が過剰に使われすぎてしまい、また腹筋や太ももの後ろの筋肉がうまく使えていないことによるも原因となります。この【使いすぎている筋】を緩め治療し、【使われていない筋】を強化し使える筋にすることでアライメントが調整されて症状が改善されていきます。
Ryu接骨院は、この2種類の筋を見極め治療にあたり痛みのない日々を送っていただくため全力で治療にあたらせていただきます。
※変形性関節症、ヘルニア、脊柱管狭窄症の治療において施術をお断りするケースがありますので下記事項をご確認ください。
変形性関節症
変形が高度であり関節がほぼ動かない状態やレントゲン、MRI検査において医師が人工関節置換術が確実に必要であると判断した場合
ヘルニア・脊柱管狭窄症
どの体勢をとっても痛みの度合いが変わらない場合や急性ヘルニアや直腸、膀胱障害における神経障害がある方、悪性腫瘍や手術後などの徒手療法が禁忌である場合とMRIやCT検査において医師が確実に手術が必要であると判断した場合



